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更新日:2023年8月29日
胎内市のチューリップ写真コンテストは、お陰様で本年第30回を迎えることができました。これも偏にチューリップを愛でる写真ファンの熱意と、主催者側のたゆまぬ努力の結果だと思います。しかし、近年に至り地球の温暖化やコロナ禍と言った自然や社会現象により、多くのマイナス要因を受けることになりました。しかしながら、そうした中でも主催者は懸命な努力で対応し今日を迎えることができました。此処で改めて感謝と敬意を表したいと思います。
さて、応募状況を見ますと、令和元年度の84名206点から本年は69名155点と減ってはいますが、本年は例年比、開花が早かったことが撮影者の日程とにずれが生じたのではないかと考えています。また、応募者の地域を見ますと県内は新潟市が多く、続いて胎内市、新発田市、村上市とあり、県外からは北海道、宮城、山形、群馬、東京、神奈川とあります。
さて、入賞作品について若干述べますと、まず胎内市長賞の「可愛い立会人」ですが、この女の子の目、瞳を見てください。エンゲージリングのはまる瞬間を凝視しています。この瞬間から、私の人生もすべてこの二人に託すのだ、「頼みます。」そんな声が聞こえて来そうです。つまり、この作品の意味するところのすべてが、この瞳に凝縮されていると思います。最高傑作に相応しい作品です。次に新潟日報社賞についてですが、これはチューリップの美しさの本質に迫り、現代カメラの機能を駆使した傑作と言えましょう。二輪の花の光の扱いと、周囲の花の配置と水玉の扱いが見事でした。以上二点が今回の作品の中で、特に目立っていましたが、全体のレベルは高く、チューリップを題材にしたコンテストとしては最高水準に達していると思われます。これは言うまでもなく、30年という長い間の蓄積があればこその感が強いのであります。これを契機として、更に発展することを願っておりますので何卒、今後とも変わらぬご協力をお願い申し上げておりますが胎内市からは雪を頂いた飯豊連峰が見えますし、清らかな川の流れ、黄金なす穀倉地帯が広がり、広く長い砂丘地には、チューリップにサツマイモ等の産地でもあります。写真撮影には絶好の地であります。是非、来年も多くの作品が届けられますことを祈念し、お礼とお願いにさせて頂きます。
以上
令和5年8月吉日
審査委員長
(公社)日本写真家協会会員 高橋与兵衛
画像クリックで拡大表示します※【作品名/作者】
胎内市長賞【可愛い立会人:太田誠二】
新郎から新婦へエンゲージリングをやさしくはめる瞬間を、神妙な眼差しで見上げる少女。まさにタイトル通り立派な「立会人」です。この沢山のお花(チューリップ)に囲まれている三人は、明るく、健やかに、どんな困難をも打ち勝っていこうと誓い合う姿にも見えますし、少女の目がそれを物語っているようです。作品としての光の扱いは見事でしたし、画面構成も背景の新緑や、人の行き交う状況をぼかしてソフトに収めたことが、成功しました。最高賞に相応しい作品です。
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新潟日報社賞【夢の中のデート:駒形政則】
チューリップをどのように表現するか、つまり、奇麗なチューリップの本質に迫り、独自の表現力で美を追求した作品も応募されて来るようになった。この作品もそれに沿ったもので、カメラの機能を最大限生かしての作品でこの場合、水玉模様をどう生かすかが作家の苦慮したところであろう。できれば右隅に一個あったほうがバランスが取れたでしょう。
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特選【春のシンデレラ:鷲尾憲人】
美しく彩られた菜の花が舞踊会場で、白い点々がシンデレラ姫の靴跡にも見えます。そして、真ん中の赤一点、つまり舞踊会から彼女の人生が一変したことを示すもの。タイトルからそんな情景が浮かんできます。また、背景を黒一色にしたことで物語性を深め、前景の黄色の部分はその余韻を表現した物とも見えます。
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株式会社新潟フジカラー賞【板額太鼓:鷲津宣夫】
燃えるような赤一色のチューリップ畑に、板額太鼓を演ずる保存会の一団。前面に立ち力強く太鼓を打つ女性の撥さばき、まさに板額御前その人のようです。胎内市のチューリップ祭りの幕開けに相応しい明るく元気な一団です。
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胎内市観光協会賞【笑顔で笑顔で:三浦孝麿】
雲一つない青空の下、赤いチューリップの前で躍動的に踊る女性たち。素晴らしい光景です。音楽に合わせての掛け声は、春の到来を喜ぶ喜びの声にも聞こえます。そんな瞬間を見事に捉えています。ただ、踊り子の皆さんの足元はやはり、白足袋がお似合いだと思いました。
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JA胎内市賞【花のゆりかご:野澤和幸】
遠景に赤を、そして近景に黄色を配し、その中にピンクのチューリップをソフトに配して、ただ一本の黄色のチューリップを凛として立てて、目立たないが確かな存在感を感じさせる。作者のタイトルとは若干ニュアンスが異なるかもしれないが、人生の一端を見た思いがしました。
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入選【花に包まれて:高橋ジュン】
少女に手を添える母、後からそれを支える父でしょうか、小雨の中にチューリップを鑑賞する家族を巧く撮っています。しかも、センターフォーカス機能を生かし少女以外は目前の赤い花(チューリップ)だけにピントを合わせた撮影手法は見事でした。そんな中、少女の目は遥か前方迄の美の世界に陶酔しているようです。
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入選【小雨のち夕焼け:上杉正春】
小雨が晴れて、日本海側から明るくなってきた。そんな逆行を受けて赤いチューリップはメリハリが出て、立体感がリズミカルに見える。日中とは違った色彩と躍動感を覚えます。できれば、一、二歩前に出て撮影してほしかったです。 |
入選【元気だった~?:本間トモ子】
待ちに待っていた親しい友との再会に、歓喜の声を発して近寄る女の子。すぐに抱きついたのであろう。後ろ向きで顔はわからないが右手の人差し指と、その陰の表情から分かります。マスコットのやらにゃんの表情も、これに合わせたかのような姿、素晴らしいです。
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入選【地上の星雲:鳴海誠】
ライトアップされた菜の花畑、闇に包まれた森林、幻想的で夢の世界にいるようです。所々に見える人影は、全体のアクセントにもなって画面構成の質的向上の役割を果たしています。そうした中、手前の二人にはこの風景を捉えようと懸命に携帯カメラを掲げていた。
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入選【月が綺麗ですね:渡辺颯人】
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お問い合わせ
胎内市チューリップフェスティバル実行委員会
(農林水産課農村交流係内)
電話番号:0254-43-6111(内線1245・1246)
koryu@city.tainai.lg.jp