自然が活きる、人が輝く、交流のまち“胎内”
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更新日:2016年1月7日
応援団スタッフには、昆虫の大好きな子どもたちが集まっています。
昆虫は、今日でもわかっていないこともまだ多く、調査・研究の対象としては格好の素材です。
子どもでも、身近な昆虫を題材に、専門家でもびっくりするような調査・研究ができます。
応援団スタッフの子どもたちは、そのような可能性を秘めたダイアモンドの原石です。
胎内昆虫の家のあるここ胎内地区には、胎内の象徴ともいえる“胎内平”と呼ばれる広大な緑地が拡がっています。
かつての植樹祭の会場で、現在ではうっそうとした杉林に成長し、また、芝生や雑木林も存在します。
胎内平の調査・研究は、胎内の自然・文化・歴史を識るには欠かせない、重要な課題です。
10月 3日(土)、胎内平に案内看板を設置するための調査・研究を、散策道を実際に歩いて実施しました。
当日は天候にも恵まれ、午前中いっぱいを使って胎内平をくまなく歩きました。
午後からは、事業を実施するにあたっての問題点や課題を話し合いました。
朝の9時に昆虫の家に集合しました。 まずはメンバーの紹介や1日の流れをアナウンス。 その後、胎内平の駐車場へ移動し、出発の準備。 足元を整え、ザックを背負い、飲み物を持ちます。 |
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歩き出して間もなくの、道路のすぐわきの緑地帯。 かつては杉が植わっていたそうですが、うまく育たず、代わりに広葉樹を植えたそうです。 背丈くらいの高さの幹に、切り付けたような跡があります。 冬季に、動物たちが飢えをしのぐためにかじってできたものだそうです。 |
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日光の届く明るい林床には、次世代を担うミズナラの幼木が育っていました。 森の中には太陽の光が届かず、小さな植物たちにとっては厳しい環境です。 大木が倒れてこずえに隙間ができると陽が降り注ぎ、幼木は我先にと成長していきます。 |
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名前も知らないきのこが生えていました。 落ち葉や倒木などを分解して土に還していきます。 自然のサイクルには無駄がありません。 いろいろな動植物をはぐくむ、森が豊かな証拠です。 |
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尼池周辺に倒れていた注意書き。 池にはモリアオガエルやイモリ、ミズカマキリなどの生き物がいます。 これらをまもるため、他のところから生き物を持ち込まない配慮が必要です。 池に見られる生き物の解説看板がほしいですね。 |
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道路に落ちていたブナの実。 森にすむ生き物たちのごちそうです。 殻斗の中に菱型の実があり、中身にはおいしい油が含まれています。 |
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糞が落ちていました。 ニホンザルのものでしょうか。 糞の内容物を調べることによって、その動物が何を食べているかがわかります。 |
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ヒミズのなかまの死体です。 なぜ道路に出ていたのでしょうか。 自然界は私たち人間にはわからない不思議で満ち満ちています。 |
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散策道の樹幹にくくりつけてある看板。 木が生長しても樹皮に食い込まないよう、余裕のあるバネで結わえてある。 昆虫の解説看板も、当初は杭で立てる予定でしたが、この方法で検討することになりました。 |
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散策道の途中に倒れていた朽ちた看板。 現在は手入れが行き届いていない散策道も、かつては整備されていたようです。 木製で自然に溶け込む、やさしい雰囲気の看板でした。 |
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調査団一行は、秋の木漏れ陽の落ちる季節の中を進んで行きます。 |
花の季節には、トリアシショウマやヨツバヒヨドリなどが咲く、心が浮き立つ坂道です。 四季があるので、いつの時季に来ても新しい発見があるのが自然観察のたのしさでしょう。 |
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小さな沢にかかっている丸木橋を渡りました。 渇水期のこの時季でも水が流れていました。 |
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流れを水網ですくって生き物の調査。 イモリやゲンジボタルの幼虫の食べ物であるカワニナが捕れました。 今年の7月下旬の夜、この付近でゲンジボタルの成虫が何頭か光るのを観察しました。 |
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芝生が拡がる緑地は解放的で気持ちがいいです。 でも、管理はかなり大変そうです。 正面に見えるのが植樹祭のお手植え杉です。 立派に成長しました。 |
お問い合わせ
教育委員会生涯学習課胎内昆虫の家
新潟県胎内市夏井1204-1
電話番号:0254-48-3300
insectm@city.tainai.lg.jp